ゴミと渋滞のないウラジオストク:7つの日本のアイディアが街をより快適にする

ウラジオストクの都市環境開発についての日露合同プロジェクトがワシーリーウソリツェフ沿海州地域第一副知事が3月30日に東京で開催された会議にて発表した。
ウラジオストク市のマスタープランは、都市環境の発展のための具体的なプロジェクトを日本のパートナーと両首脳間協定の枠組みに基づいて進めていく予定だとワシーリーウソリツェフ沿海州地域第一副知事がワーキンググループの会合内で語った。
日本の技術の利用は、ウラジオストク市を未来的な都市にする手助けになると沿海州地域第一副知事は確信している。ロシア代表団が、日本のパートナーを訪問した際、日本側は、大阪駅周辺や東京近郊での再開発、旧工業地帯を快適な住宅地へとさせた例を挙げ、高度な技術を持っていることを実証した。
「私たちは、街が再生することを願っていると述べたうえ、当局や企業の経営者と土地のテナントは、諮問委員会の設置、インセンティブ制度の導入、新しい道路、公園、歩道などを民間の資金、ノウハウを活用しての公共施設整備、総合計画の一環として広告などの情報提供、街路景観の設計のための均一な要件を策定するなどを日本側のパートナーは提案した。
ワシーリーウソリツェフ沿海州地域第一副知事は、ウラジオストクの都市環境を共同で改善していくプロジェクトを、3つのブロックに分ける必要があると述べた。
「1つ目のブロックは、貨物の流れや、公共交通機関の見直し、新しい技術と設計ソリューションを用いた排水溝やトンネルなどの建設。2つ目のブロックは、緑地、公園とレクリエーションエリアの設置。そして3つ目は、ウラジオストクの自治体インフラの近代化。これら3つのブロックを都市マスタープランに組み込む必要がある。」と沿海州地域第一副部長が述べた
金角橋の下を埋め立て、魚市場を開設する計画、市の中心部に4つの駐車場を設置する計画、ごみ処理施設の始動、スマート信号機の導入、ミンニイゴロドク地区とフタラヤレチカ地区への公園や広場の設置と健康歩道の拡張、低層エコ住宅の建設、ごみ焼却施設の改装の7つのプロジェクトが予定されている。
このプロジェクトには100社以上の日系企業が参加する予定、そのうちの約30社は、ワーキンググループの会合に参加した。具体的な提案は、6月7日にウラジオストクにて、開催される会合の中で、明らかにされるだろうと、ワシーリーウソリツェフ沿海州地域第一副知事が述べた。
第二回東方経済フォーラムにて安倍晋三首相はウラジオストク市の生活を快適にするための提案を行った。また同フォーラムにて、日本の建築やエンジニアリング会社「日建セコ株式会社」と住宅門団に関する財団研究所の間でウラジオストク市地区のマスタープランの実施に関する協定に調印した。
ウラジーミル・ミクルシェフスキー沿海州知事によると、日本の優れた都市開発の経験を生かす必要があると述べた。またミクルシェフスキー知事はアンドレイ・チビス副大臣との会談の中で、新たなウラジオストクは、他の極東の都市の例になるべきであると語った。